2013年06月14日
奇跡?偶然?必然?
昨日、私たちが闘病中に腫瘍科部長だった桜井先生(仮名)にお会いしました。
14年ぶりだったので、お会いできただけでも感無量!でしたが、
さらに、とてもびっくりするようなお話をお聞きしました。
それは、
「桜井先生」 と 「いのちの時間」 との 出会い方 がびっくりなんです!
それは、奇跡的?
偶然?
必然?
どんな言葉がふさわしいかわからないような不思議な出会いです。
それは5月のある日のこと・・・。
その日先生は、研修を受けるために神戸に向かう予定がありました。
長時間新幹線に乗ることを考えると、
「なにか本でも買っていこう!」と思い、近くの書店に立ち寄りました。
そこで
「なんとなくこの本が気になるなぁ・・・」
と思った一冊を手に取り、そのままお会計へ・・・。
新幹線に乗った先生は、早速、買った本を読み始めました。
そして、そのまましばらく読み続けて・・・
(ん?・・・おや?・・・・・えっえ~‼)
なんとそこには「桜井先生」という仮名のつけられた自分が登場していたのです!
そう!
桜井先生は、著者が私だということも、
渓太郎が主人公だということも知らないまま本を買っていたのです!
先生は書店に置かれた大量の本の中から、
自分の登場してくる本を偶然手にしていたのです。
いくら桜井先生という仮名が付けられていても気がつかないはずもありません。
ノンフィクションですから・・・(笑)
先生、驚いた顔をしておっしゃいました。
「なんか、とても気になったんです。
引き寄せられるように買っていました」
そうおっしゃったあと、ちょっと照れ笑いをしながら
「読みながら泣いてしまいました。
何度読んでも、涙がでてきて・・・」
と・・・。
そんな言葉を聞きながら、私は心の中で思いました。
(先生、もっとリアルに現場をみていたじゃないですかぁ(^^;))
そう言えば、何年か前に「あなたの尊敬する人は?」と聞かれた時に答えたのが
「桜井先生」でした。
そして、「その人のどこに惹かれますか?」と聞かたとき、
「深い愛情をもっていること、
誰からも学ぼうとする謙虚な姿勢、
高い使命感」
と答えたのを覚えています。
先生はいつまでもかわらないなぁ。
温かな先生の存在があったからこそ
私は過酷な闘病生活を幸せに過ごすことができたのだと改めて感じました。
Posted by なかみゆ/中村美幸 at 18:45│Comments(0)
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