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2013年05月31日

長野大学にて

今日、長野大学にて授業を担当させていただきました。



命や生きること、死について考える15回コースの授業の中で、今日は6回目の授業でした。

6回目のテーマは「家族が病気になったら」


その中で私は、自分の実体験と、そこから学んだことをお話しさせていただきました。

渓太郎と闘病した1年間。

悲しみやつらさも数えきれないくらいにたくさんあった1年間。

でも・・・その過酷な闘病生活が私にあたえたものは、

悲しみや苦しみだけではなく、

自分を幸せにしたり、人生を充実させるために必要な、あまりにも貴重で尊い教えでした。


長野大学で授業を担当させていただくのはこれで3年目ですが、

私は、自分の実体験とそこから学んだことを、

学生の皆さんに聞いていただくことに大きな意味を感じていました。

大学生の皆さんは、これから社会に出たり、結婚したり、子どもを持ったりしていきます。

そうしたときに、きっと、楽しいこと、嬉しいこと、幸せなことばかりではないはず・・・。

悲しいことも、つらいことも、人生に迷ってしまうこともあるでしょう。

ときには、大切な人を見送ることにもなるかもしれません。

でも、そんな時に、私の経験したことや、

そこから教えてもらったことをほんの少しでも思い出してもらえたら・・・・

きっと何かしらの希望を見つけたり、

立ち上がる方法が見えてきたりするのではないかと思うのです。



今日は、お話をさせていただいている間に涙がこみ上げてきて、

ちょっと声が詰まってしまう場面がありました。

これまで、いろいろな場所でお話をさせていただきてきましたが、

声が詰まってしまうということは初めてでした。

(しっかり伝えなさい!)

と心の中で自分に言い聞かせることができたのでホッとしましたが、

学生さんがあまりにも真剣で、一言ひとことを胸の中にスッと落とし込んでいる姿は

心を動かさずにはいられませんでした。


授業のあとで皆さんの書いてくださった感想を拝見させていただいても、

頭で理解したのではなく、心の中で何かを感じ取って、

自分の身に置き換えてくれていたのだということがわかりました。

今日の授業を受けて、今までの自分を振り返り、そこから見えてきたこれからの生き方・・・。

きっと、今日見えてきたものを、これからに活かしてくれるのではないかなと思います。




今日の授業では、SBC信越放送の取材が入りました。

放送日はまだ未定ですが、放送日が決まったらこのブログで告知をしますので

興味がある方は是非ご覧ください。









Posted by なかみゆ/中村美幸 at 17:02 Comments( 0 ) ・講師風景

2013年05月30日

企画書完成♪

昨日2作目の企画書が完成しましたface02



そうは言っても、もう原稿を書き始めているので手順としては逆・・・icon11

「もう書き始めてください!」

と言ってくださった編集者さんの言葉に勢いづいて書き始めたものの、

やはりまだまだ未熟な私には

「なぜ書くのか」

「それによってどうしたいのか」

といった企画背景、企画意図はとても重要!


提出することはない企画書だけど、

できあがった時に

「ここから原稿ができあがっていくんだ!」

ということに気がつきました。


なにをするにも目的が大切icon12

そして、明確になった目的を忘れないためにも、文章にすることは大切なんだなぁ~face01

なんて・・・今さらだけど、コーチングで学んだことを思い出しましたface02



Posted by なかみゆ/中村美幸 at 13:22 Comments( 0 ) ・出版

2013年05月25日

原点



今日は「長野県立こども病院創立20周年記念式典」がありました。

私は、その中で行われた慰霊式に出席させていただきました。

行われた場所は、私がいつも渓太郎と一緒にお散歩をしていた病院の中庭。

私はよく、そこに置いてあるベンチに座りながら、渓太郎を正面に抱っこして話をしました。

「渓ちゃん。生きていてくれてありがとう。

渓ちゃんもお母さんもとっても幸せだね」

なつかしいベンチも当時と変わらないままそこにありました。



「なつかしいなぁ」

そんなことを思っていると、当時一緒に闘病をしていたMちゃんのお父様の姿が・・・。

私が、あわてて「こんにちは!」

と声をかけると

「あー!渓太郎くんのお母さん!ちょっと待ってて!」

と言ってどこかに行ったかと思うと、しばらくして、

かつて一緒に闘病していた何人かのお父さま、お母さまを連れて来てくれました。

それぞれ「こんにちは!」とごあいさつを交わしていると、

なぜか慰霊式に来るはずのないHちゃんのお母さまがいました。

不思議に思った私が、

「今日は、慰霊式にも参加されるんですか?」

と聞くと、そのお母さまが優しい声で言いました。

「Hね、あれから天国に行っちゃったんだよ。

渓太郎くんが亡くなってから半年後くらい・・・」

「あんなに元気だったのに・・・元気になったと思っていたのに・・・」と言ったまま、

あふれてくる涙を拭いていると

Hちゃんのお母さんは、私の肩をさすりながら、なつかしい話をしてくれました。

「中村さんは闘病中に妊婦さんだったでしょ。

大きなお腹をさすりながら、私に言ったこと覚えてる?

『この子(お腹の子)をかわいがると、渓太郎に申し訳ない気がして・・・。

どうしたらいいんだろう・・・』

って何度も何度も私に話してくれたのよ。

その時お腹にいた子もこんなに大きくなったんだね。

よかったね。本当に幸せだね」

と娘の方を指さしながら言いました。

同じ痛みを分かち合った仲間・・・

そのつながりの中には、語らずともわかりあえる思いがあって、

いつでもひたすらにお互いの幸せを願っているのだと知りました。



こども病院ができてから20周年です。

日々医療技術が進歩している中、

20年の間に425名の子どもたちが遠国へと旅立ちました。

私たちが、今生きている時間は、

425名の子どもたちが心から欲しかったのに、手にすることのできなかった時間。


その時間を生きている私は、

これからも、一緒に病気と闘った子どもたちが教えてくれたことや

当時、精一杯に乗り越えてきた試練を忘れることなく

一歩一歩、あるいていきたいと思いました。


「10周年記念」の慰霊祭の時、4歳と3歳だった娘と息子は



14歳と12歳になりました








Posted by なかみゆ/中村美幸 at 15:41 Comments( 2 ) 日々

2013年05月24日

がんばった・・・

「あっ・・・。昨日の夜、給食の用意するの忘れてた・・」

今朝、学校に行く寸前に息子が、昨日使ったお弁当箱とお箸を慌てて洗い始めた。

そして、それをかばんに入れることなく玄関に走っていった。



置きっぱなしのお弁当箱・・・。

それを見つけた私は

「あ・・・太郎(息子)・・・お弁当ば・・・」

途中まで言いかけたけど、グッとがまん・・・。

ここで手を貸すことはきっと太郎のためじゃない・・・。



(先生に注意されるかな・・・)

(どうやって給食食べるのかな・・・)

忘れ物についてはキビシイ学校・・・。

お昼の時間が過ぎるまでけっこう切なかった。


夕方、「ただいまぁ!」と帰ってきた息子に

「太郎、今日、給食どうした?」

「え?お母さん、忘れてたこと知ってたの?」

「うん。 わかってたけど、昨日のうちに用意しなかったのは太郎だから・・・。

わかっているのに言えないのは、けっこうきつかった」

「そっか・・・ごめんね」


大切な人の笑顔を見る時は、とっても幸せな気持ちになるけど

大切な人の辛そうな顔を見る時は、とってもつらい・・・。

そして、大切な人がつらい思いをするとわかっていて

あえてその経験をさせるのはさらにつらかった。


あの時言わない選択をした自分に・・・

『えらかった!』



Posted by なかみゆ/中村美幸 at 20:21 Comments( 0 ) 日々

2013年05月21日

傾聴ボランティア様で講演会

学校関係での講演依頼をいただくことが多い中、
傾聴ボランティア様より、8月に行われる講演会講師の依頼をいただきました。

「いのちの時間」を読んでくださった方たちと、
以前行った、中学校での講演会に参加をされた方からのご推薦があったとのことで、
その中のおひとりは、なんと中学校の時の同級生のお母さまでした。

そして、そのお母さまや、役員の方と電話でお話をさせていただいたのですが、
日々傾聴をされている方ですので、お電話での対応もさすが!と思うことばかりface02
いつの間にか楽しい気持ちになっていて、
講演会内容や日程についてだけお話をさせていただくつもりが、
いつの間にか何十分もお話をさせていただいていました。

8月の講演会は、お話しを聞いて(聴いて)いただけることも楽しみですが、
温かな気持ちを持たれている傾聴ボランティアのみなさまにお会いできることもとても楽しみですicon12



Posted by なかみゆ/中村美幸 at 22:18 Comments( 2 ) その他

2013年05月21日

誕生日

今日は娘の14回目の誕生日icon12

「今日は僕が料理をするよ!」と言い出した息子と一緒に、夕飯の準備中face02



私は息子の指示に従ってお手伝い(笑)

「今日はお姉ちゃんの好きなものだけ作ろうね!」と言って考えたメニューの中に

「煮いかときゅうりのあえもの」があって、思わず爆笑face02


あとは、たらこスパゲッティ―と、サラダを作らなくちゃicon10



Posted by なかみゆ/中村美幸 at 18:06 Comments( 0 ) 日々

2013年05月19日

原稿用紙

まさか大人になってから「原稿用紙」を使うようになるなんて思ってもいなかったのに、

今では当たり前のように、机に置かれている「原稿用紙」。





緑色の線が書かれたこの紙と向き合う時間が充実の時間icon12



Posted by なかみゆ/中村美幸 at 18:29 Comments( 2 ) ・出版

2013年05月18日

あれから十年・・・

先日、子ども病院からお手紙が届きました。

中に書かれていたのは、

25日に行われる「開院二十周年記念事業」の中の慰霊祭へのお誘いでした。

『もうあれから十年かぁ・・・』

私は「開院十周年記念」の時に行われた慰霊祭にも参加をさせていただいていました。

慰霊祭が行われた病院の中庭には、画用紙で作られた桜の木に、

天使になった子どもたちの名前が書かれた桜の花びらが一枚一枚貼られていました。



写真は、当時まだ4歳だった娘と3歳だった息子。

娘はこの写真のあと、私の膝にしがみつきながら、私の方を見上げてせがみました。

『ねえ、お兄ちゃんに会いたい・・・。ここにいるんでしょ。お兄ちゃんに会いたい』

そう言って、中庭から病院の廊下に飛び出すと、

渓太郎が入院をしていた病棟入り口の重い扉を一生懸命に開けようとしました。

「Kちゃん。お兄ちゃんはここにはいないよ」

「なんで?お兄ちゃんに会いたい」

4歳の子どもになんと説明したらいいのかわからず、私はそのままの気持ちを伝えました。

「お母さんもずっと会いたいと思ってきたの。

だけど、一度天国に行ったらもう会えないんだよ」

娘は納得のいかない顔をしていましたが、そのまま病棟の中に入るのをあきらめました。


私にとって胸の奥がチクッと痛くなる10年前の思い出です。



今日、病院から届いたお手紙を見ながら二人が言いました。

「25日は、部活をお休みして行くよ!」



渓太郎に会ったことも、一緒に遊んだ思い出もないふたりが

ごく自然に自分たちの兄弟なのだと思ってくれていることが

私の心をずっと支え続けてくています。


25日、たくさんの思い出の詰まった大切な場所に行ってきます。








Posted by なかみゆ/中村美幸 at 09:42 Comments( 0 ) 日々

2013年05月17日

年子

先日第2子を出産された友人が、生まれて間もないお子さんを連れて家に来てくれましたface02

小さな赤ちゃんはとってもかわいくて、

『うわぁ~!かわいい!!』と言うと、Aさんは

『かわいいよね!でも二人いると大変icon10

みゆのうちの子は年子だからもっと大変だったでしょ?

どうしていたの?』

(ん・・・どうしていたっけ・・・?きっと大変だったのだろうけど・・・)

そう思いながら、自分でもどうしていたのか知りたくなってアルバムを開きました。

アルバムの中には、

公園で一緒に遊んでいる姿やプールで遊んでいる姿の写真が並んでいて

(そっか。ふたりで遊んでくれていたからあまり大変だと思わなかったのかぁ)

と思いながらページをめくっていると・・・

なんとそこには、弟を育てている娘の姿があちらこちらに!



お風呂上りに、弟に水を飲ませている娘


茶臼山動物園で弟にエサ・・・じゃなくて、おやつをあげている娘


よく考えてみると、ふたりの関係は今でも変わらない。

昨日、宿題をやっている弟の隣に、ふいに娘がやってきて、何冊かのノートを渡しながらつぶやいた。

「お姉ちゃんが去年まとめたやつだから、これ見ればすぐにわかるよ」


私は、きっと、ずっと助けられてきたんだなぁ。





Posted by なかみゆ/中村美幸 at 13:22 Comments( 0 ) 日々

2013年05月16日

長野大学にて授業・東京にてチャリティーセミナー

5月31日に長野大学にて授業を担当させていただきます。

長野大学で授業を持たせていただくのはこれで3年目。

授業は『家族が病気になったら』というテーマのもと、

私が息子と一緒に闘病をした実体験や、そこから学んだことをお話しさせていただきます。

2年前も昨年も、学生さんの前でお話をさせていただくことにとても大きな意味を感じました。

学生さんたちがこれから社会に出た時に、大きな壁にぶつかることもあるかもしれません。

人生の迷子になることもあるかもしれませんし、家族を見送る日がやってくることもあるでしょう。

そんなとき、過酷な状況の中でも前向きに生きるすべを教えてもらった私たち親子の闘病経験を

思い出してもらえたら、ほんの少しでもお役にたつことができるのではないかなと思うのです。



そして、翌6月1日にはコーチングアカデミー東京校にて

『東日本大震災チャリティーセミナー』の講師をさせていただきます。

コーチングアカデミー東京校 ←こちらをクリックしていただくと詳細がご覧いただけます )

こちらも、「いのちのセミナー」というタイトルのもと、

私が息子と一緒に闘病をした実体験やそこから学んだことをお話しさせていただきます。

今回のチャリティーセミナーには特別な思いがあります。

それまで、ごく普通の当たり前生活をしていた私たちが、

渓太郎の発病を機に「当たり前」を失ってみて分かったこと・・・。

それは、それまで当たり前だと思っていたことが、本当はいかに幸せだったのかということでした。

震災により「当たり前の生活」を一瞬にして奪われてしまった方の中には、

きっと、私と同じ思いを持たれている方がいるのではないかと思うのです。

ですから、今回のチャリティーセミナーは、私たち親子からのメッセージと言うだけではなく、

同じ思いを持たれているであろう東北の方に代わってお伝えしたいという思いがあります。

それが、きっと今の私だからこそできることだから・・・。

貴重な機会を与えてくださった東京校の橋本校長に感謝です!


そして、先ほどようやく長野大学の授業とチャリティーセミナーの準備が完了しました!





Posted by なかみゆ/中村美幸 at 17:37 Comments( 0 ) 日々

2013年05月14日

中日新聞にて

中日新聞の全国版にて『いのちの時間』が紹介されますface08

三重県、岐阜県、愛知県は今日の夕刊にて

その他の都道府県は明日の朝刊にて掲載されますface02

全国の方に向けてご紹介いただけることを、本当にうれしく思います!


(写真は今日の夕刊です)



Posted by なかみゆ/中村美幸 at 20:57 Comments( 0 ) ・雑誌・TVなど

2013年05月13日

2作目・・・スタートしました

ようやく2作目のテーマが決まり、新しい本に向かってのスタートを切りましたface02

これからまた始まる悪戦苦闘の日々は、私にとって、どんなものにもかえがたい充実の日々icon12

たのしみですicon12



Posted by なかみゆ/中村美幸 at 18:30 Comments( 0 ) ・出版

2013年05月12日

うるっ・・・

昨日の夕飯はペペロンチーノ。

パスタなのに、2階にいてなかなか食卓に着かない子どもたちに向かって何度も叫ぶ私。

「ねー!スパゲッティのびちゃうから、早く来て~」

3回目でようやく返事が聞こえてきた。

「いま行く~」

そう声がしたと思ったら、バタバタバタとふたりそろって階段を下りてきた。

娘がニコニコとあやしげな笑顔を浮かべながら居間に入ってきたかと思うと、

続いて入ってきた息子はさらに怪しい笑顔。

(はぁ~、そっか。

さっき、雨の中、びちょびちょになりながらお友達の家から帰ってきたことに対する

ごきげんとりだなぁ)


そんなことを思いながら、私も負けずに怪しい笑顔を浮かべると、

息子が後ろ手に持っていたピンクの袋を差し出した。

「はい。お母さん」

(え?)


袋についているカードを見てやっと気づく私。

『お母さん ありがとう』

「そっか。母の日!

ありがとう!

もしかして、太郎くん(息子)お友達と買いに行ったの?」

「うん。友達3人で、平安堂の中の雑貨屋さんで買った」
と息子。

そう言えば、娘も夕方、

「英語のノート終わっちゃったから買ってくる!」と言って出て行ったっけ・・・。

演技ではなくて、本気で気がついていなかった私が、ちょっとウルっとしながら中を開いてみると、

中からは、

「吸水速乾タオル」 と 「うさぎの形をしたクリップ」・・・

そして「美顔ローラ??」と思いきや、腕や太ももの用の「マッサージローラー」





私が、自分の腕に「マッサージローラー」をあててコロコロしてみると、

息子がちょっとびっくりした顔をして説明書を見ながらひとこと。

「あれ?これって小顔にするやつじゃなかったんだ!」

(やっぱ、君も「美顔ローラー」だと思っていたのね・・・。

ほおのたるみを気遣ってくれてありがとう!)


確かに、顔に当ててみたら、使えなくもない感じ・・・(笑)

そして、ローラーを顔に当てている私の横からは娘がひとこと。

「また、本、書くんでしょ!

だから私は、ウサギのクリップがいいと思ったんだ」


(うっ!ありがとう!すばらしきプレッシャー!)

「うれしいなぁ♡ あったかいなぁ♡」


そんなことを思いながら、すっかり伸びたペペロンティーノを食べていると、

一通のメールが・・・。

差出人は息子が遊びに行っていたOくんのお母さん。

中を開くとこんな内容が・・・。

『今日は遊びに来てくれたのに、ビチョビチョになってしまってごめんなさい。

家で遊んでいたはずだったのに気がついたらいなくなっていて、

「どこに行ったんだろう」と思っていたら、しばらくして、ビチョビチョになって帰ってきました。

きっと、うちの息子がふざけ過ぎたんだと思います。

気をつけるように言っておきますね』



Oさんはまだプレゼントもらっていないんだなぁ(^^)

きっと今晩、ビチョビチョの真相を知るのね♡




Posted by なかみゆ/中村美幸 at 09:18 Comments( 0 ) 日々

2013年05月11日

『日和』5月号に・・・

フリーペーパー『日和』5月号の
『日和文庫』に「いのちの時間」が紹介されました




友人と二人で
「どこだ?どこだ?」
とページをめくっていると
「あったぁ!」
先に見つけたのは友人でしたface02




なんだか不思議な気分・・・。
自分の書いた本が紹介されているなんて・・・。



Posted by なかみゆ/中村美幸 at 22:39 Comments( 0 ) ・雑誌・TVなど

2013年05月05日

てがみ

ポストに届いた一通の手紙





少しまるくて優しい感じのする字を見た瞬間になつかしさがこみ上げました。

『佐藤先生だ!!』

それは渓太郎の主治医だった佐藤先生からのお手紙でした。


封を開くと、便せんの一番上には宛名が書かれていました。


『中村美幸様、そして
  渓ちゃんのお母様へ』



『渓ちゃんのお母さん・・・』

もう誰からも呼んでもらうことがなくなった呼び方・・・。

それを見た瞬間に、

「私はいつでも渓太郎をだっこしている、渓ちゃんのお母さんだったんだ」と、

渓太郎のあったかい温もりがよみがえって涙がこぼれました。



お手紙の中には、

「いのちの時間」を読んで、鮮明に当時のことが思い出されたということや、

私の14年間をねぎらってくださる言葉、

今でも子ども病院での経験を大切にしながらお仕事をされている様子が書かれていて、

「渓ちゃんをはじめ、ご家族、周りの方は本当に幸せです」と書かれたあとには

「私も幸せを感じました」とありました。


私が

「闘病生活が教えてくれた大切なことを多くの方に伝えるにはどうしたらいいのだろう」

と考えていた14年間は、

佐藤先生にとっては

「医師としてあるべき姿を忘れてはいけない」と、

子ども病院でのことを活かし続ける14年間でした。



そして、

私のつらさも、悲しみも、よろこびも、幸せも一緒に分かち合ってくださった先生は、

私がようやく「幸せって・・・もうすでに自分の中にあったんだ」とわかったあの瞬間も

同じように「幸せ」感じてくださっていたのだということを知りました。




なつかしさとうれしさで、涙を流しながら手紙を読む私を見ながら

渓太郎がニコニコと笑っている気がしました。








Posted by なかみゆ/中村美幸 at 14:52 Comments( 0 )