胸キュンな卒業式
明日30日、私の友人が卒業式を迎えます。
今からちょうど20年前
彼女は 女性庭師 になりました。
「庭師は男の仕事! 女には無理だ!」
と言われる中、
彼女はけっして夢を諦めることはなく、
キビシイ見習い期間を経て
夢を叶えました。
一人前の庭師になった彼女は
どんどんと腕を上げ
東京にある某一流ホテルや有名女優、
大企業の社長宅の庭を任されるまでになりました。
その後、結婚。
東京近郊での仕事を手放し
長野に嫁いでくることになります。
それまでやっていた仕事ができなくなった彼女は
「それなら一人で!」
と、長野で独立することを決めました。
自分でチラシを手作りし
一軒一軒の家の周り
ポストにチラシを入れる日々・・・。
はじめは少しの反応もありませんでしたが
少しずつ仕事が増えていき
数年すると、
大人気の庭師になっていました。
職人としての確かな腕と
笑顔が絶えない人柄により
人が人を呼び
ここ数年は新規のお客様は入れないほどの状態でした。
そんな彼女が
明日30日、
20年間続けてきた庭師を卒業するのです。
そのきっかけとなったのは
今から2年前の秋のこと。
私のもとに
突然彼女から電話がかかってきました。
「みゆ・・・今、話できる?」
元気のない声に、すかさず
「なにがあったの?」
と聞くと、
彼女はこれまで聞いたことがないくらい
か細い声で言いました。
「大切なお客さんの庭を
うまく手入れできない・・・。
腕にも限界がきているみたい・・・。」
そう言うと
ビエ~ン
と泣き出したのです。
クチコミで次々と依頼をいただいていた彼女は
「せっかく紹介していただいた大切なお客様を
お断りするわけにはいかない!」
と休みを返上して仕事をしていました。
しかし皮肉なことに
それによって大切なお客様の庭を
丹精込めて手入れすることができなくなってしまったのです。
「これじゃ、本末転倒だね・・・」
その時はそう言って電話を切りました。
それから1年半後の今年の夏。
また彼女から突然の電話。
「ねえ。 話したいことがあるんだけど、今から会える?」
元気そうな声にホッとした私は
「 うん! いいよ~!」
と言って待ち合わせのファミレスに行きました。
すると
先に待っていた彼女は
私が席に着くなり、満面の笑顔で言うんです。
「私ね、今年いっぱいで今の仕事やめることにした~
」
「はあ

??? 仕事を減らすとかじゃなくて???」
「うん! 私ね、弟子入りすることにしたんだ~
」
「弟子入り???
弟子を取るんじゃなくてぇ???」
びっくりしている私の目の前に
彼女は一枚のパンフレットを置きました。
そこにはどなたかのサインと一緒に
ひとことが添えられていました。
『いつか君と一緒に仕事がしたい!』
(といったような言葉)
「ずっと憧れているガーデンの社長に
前に書いてもらったの。
これをずっと持っていたんだよ。
でね、私、わかったんだよ。
私はずっとここで働きたかったんだって!!」
圧倒されてしまうほど
キラキラと目を輝やかせている彼女に
私は冷静を装って聞きました。
「こんなに成功しているのに手放すなんて・・・。
本当にそれでいいの?」
売上だって右肩上がり。
その年も最高益をだしていた彼女です。
すると彼女は
ますます目を輝かせながら言うんです。
「過去の実績や成功よりも
もっと大切なものを見つけたんだ!
今の私には楽しみしかないよ~♪♪」
私はここ2年間、ずっと彼女のことを見てきました。
徹底してお客様の要望に応えようとする姿や
そのために技術を向上させようと勉強を続けている姿・・・。
さまざまな庭を手がけている彼女に
私は一度聞いたことがあります。
「自分的には、どんな庭が好きなの?」
すると彼女は、ニコニコしながら言うんです。
「私は特に、これといって好きな庭はないよ。」
「えー? ないの?」
びっくりする私に彼女は言いました。
「私は自分の好きな庭が作りたいんじゃなくて
お客様が好きな庭を作りたいんだ。」
そんな彼女は
本当にお客様から愛され、可愛がられていたのだと思います。
「これ、お客さんからもらったんだ
ステキでしょ!」
と言いながら、お客さんからいただいたお下がりの服や帽子を自慢したりしていました。
そして、会うたび彼女は言いました。
「人に認められるためじゃなくて、
自分がこれでよかったと思える生き方がしたい。」
そんな生き方の基盤を作ってくれたのが
若くして他界した彼女のお母さまのようです。
そして彼女は
今年の締めくくりに
これでいい!と思える生き方への
さらなる一歩を踏み出すのです。
そして気になる、その彼女とは・・・
Garden Staff 代表あわちゃん こと
粟野原 順子さん。
ここまで読んでいただいて
「えー! あわちゃん仕事辞めちゃうの
?」
とびっくりされた方もいらっしゃることでしょう。
私も、それはそれはびっくりしましたから・・・
そんな人騒がせな (?おっと・・失礼
) あわちゃんは
12月30日 「 Garden Staff 代表 あわちゃん」を卒業し
1月から 「GARDEN SOIL 弟子 あわちゃん」
(弟子入りと言っても、そう思っているのは本人だけですが
)
になります。
ナチュラルガーデンといえば
GARDEN SOIL(ガーデン ソイル) !
というくらい、全国的に有名なトコロですから
ご存知の方も多いと思いますが、
お庭に入った瞬間に
「ここは天国?」
と思ってしまうくらい
美しすぎるガーデンです

こちらはあわちゃん作! うまい!

こんな花畑や・・・

こ~んな花畑があったり・・・

かわいい雑貨が売っていたり・・・

雑誌で特集を組まれてしまうようなガーデンです
是非一度、
足を運んでみてください
これは内緒のお話ですが・・・
これまでご依頼をいただいていたお客様とのお別れが惜しくて、寂しくて、
あわちゃんは何度も涙を流しておりました。
~*~ 追記 ~*~
これまで楽しませてくれたブログ 「Garden Staff日記」 も
そろそろ最終回となるそうです。
新しいブログも立ち上げるそうなので
乞うご期待!
今からちょうど20年前
彼女は 女性庭師 になりました。
「庭師は男の仕事! 女には無理だ!」
と言われる中、
彼女はけっして夢を諦めることはなく、
キビシイ見習い期間を経て
夢を叶えました。
一人前の庭師になった彼女は
どんどんと腕を上げ
東京にある某一流ホテルや有名女優、
大企業の社長宅の庭を任されるまでになりました。
その後、結婚。
東京近郊での仕事を手放し
長野に嫁いでくることになります。
それまでやっていた仕事ができなくなった彼女は
「それなら一人で!」
と、長野で独立することを決めました。
自分でチラシを手作りし
一軒一軒の家の周り
ポストにチラシを入れる日々・・・。
はじめは少しの反応もありませんでしたが
少しずつ仕事が増えていき
数年すると、
大人気の庭師になっていました。
職人としての確かな腕と
笑顔が絶えない人柄により
人が人を呼び
ここ数年は新規のお客様は入れないほどの状態でした。
そんな彼女が
明日30日、
20年間続けてきた庭師を卒業するのです。
そのきっかけとなったのは
今から2年前の秋のこと。
私のもとに
突然彼女から電話がかかってきました。
「みゆ・・・今、話できる?」
元気のない声に、すかさず
「なにがあったの?」
と聞くと、
彼女はこれまで聞いたことがないくらい
か細い声で言いました。
「大切なお客さんの庭を
うまく手入れできない・・・。
腕にも限界がきているみたい・・・。」
そう言うと
ビエ~ン

クチコミで次々と依頼をいただいていた彼女は
「せっかく紹介していただいた大切なお客様を
お断りするわけにはいかない!」
と休みを返上して仕事をしていました。
しかし皮肉なことに
それによって大切なお客様の庭を
丹精込めて手入れすることができなくなってしまったのです。
「これじゃ、本末転倒だね・・・」
その時はそう言って電話を切りました。
それから1年半後の今年の夏。
また彼女から突然の電話。
「ねえ。 話したいことがあるんだけど、今から会える?」
元気そうな声にホッとした私は
「 うん! いいよ~!」
と言って待ち合わせのファミレスに行きました。
すると
先に待っていた彼女は
私が席に着くなり、満面の笑顔で言うんです。
「私ね、今年いっぱいで今の仕事やめることにした~


「はあ



「うん! 私ね、弟子入りすることにしたんだ~


「弟子入り???


びっくりしている私の目の前に
彼女は一枚のパンフレットを置きました。
そこにはどなたかのサインと一緒に
ひとことが添えられていました。
『いつか君と一緒に仕事がしたい!』
(といったような言葉)
「ずっと憧れているガーデンの社長に
前に書いてもらったの。
これをずっと持っていたんだよ。
でね、私、わかったんだよ。
私はずっとここで働きたかったんだって!!」
圧倒されてしまうほど
キラキラと目を輝やかせている彼女に
私は冷静を装って聞きました。
「こんなに成功しているのに手放すなんて・・・。
本当にそれでいいの?」
売上だって右肩上がり。
その年も最高益をだしていた彼女です。
すると彼女は
ますます目を輝かせながら言うんです。
「過去の実績や成功よりも
もっと大切なものを見つけたんだ!
今の私には楽しみしかないよ~♪♪」
私はここ2年間、ずっと彼女のことを見てきました。
徹底してお客様の要望に応えようとする姿や
そのために技術を向上させようと勉強を続けている姿・・・。
さまざまな庭を手がけている彼女に
私は一度聞いたことがあります。
「自分的には、どんな庭が好きなの?」
すると彼女は、ニコニコしながら言うんです。
「私は特に、これといって好きな庭はないよ。」
「えー? ないの?」
びっくりする私に彼女は言いました。
「私は自分の好きな庭が作りたいんじゃなくて
お客様が好きな庭を作りたいんだ。」
そんな彼女は
本当にお客様から愛され、可愛がられていたのだと思います。
「これ、お客さんからもらったんだ

と言いながら、お客さんからいただいたお下がりの服や帽子を自慢したりしていました。
そして、会うたび彼女は言いました。
「人に認められるためじゃなくて、
自分がこれでよかったと思える生き方がしたい。」
そんな生き方の基盤を作ってくれたのが
若くして他界した彼女のお母さまのようです。
そして彼女は
今年の締めくくりに
これでいい!と思える生き方への
さらなる一歩を踏み出すのです。
そして気になる、その彼女とは・・・
Garden Staff 代表あわちゃん こと
粟野原 順子さん。
ここまで読んでいただいて
「えー! あわちゃん仕事辞めちゃうの

とびっくりされた方もいらっしゃることでしょう。
私も、それはそれはびっくりしましたから・・・

そんな人騒がせな (?おっと・・失礼

12月30日 「 Garden Staff 代表 あわちゃん」を卒業し
1月から 「GARDEN SOIL 弟子 あわちゃん」
(弟子入りと言っても、そう思っているのは本人だけですが

になります。
ナチュラルガーデンといえば
GARDEN SOIL(ガーデン ソイル) !
というくらい、全国的に有名なトコロですから
ご存知の方も多いと思いますが、
お庭に入った瞬間に
「ここは天国?」
と思ってしまうくらい
美しすぎるガーデンです


こちらはあわちゃん作! うまい!

こんな花畑や・・・

こ~んな花畑があったり・・・

かわいい雑貨が売っていたり・・・

雑誌で特集を組まれてしまうようなガーデンです

是非一度、
足を運んでみてください

これは内緒のお話ですが・・・
これまでご依頼をいただいていたお客様とのお別れが惜しくて、寂しくて、
あわちゃんは何度も涙を流しておりました。
~*~ 追記 ~*~
これまで楽しませてくれたブログ 「Garden Staff日記」 も
そろそろ最終回となるそうです。
新しいブログも立ち上げるそうなので
乞うご期待!
安曇野養護学校にて
おととい5日(金)は私の大切な場所、安曇野にある
安曇野養護学校で講演をさせていただきました。

今回の講演は
ご依頼をいただいた時から
かなり高いハードルを感じていました。
養護学校の職員の皆様に聞いていただく講演です。
間違いなく私より
さまざまなご経験をされていて
意識が高いみなさんです。
「安曇野養護学校での講演を・・・」
とご連絡をいただいたときは
「ぜひ!」
とお返事したものの、
『いつも通りの講演でいいのか・・・』
それとも
『なにか別のものを考えたほうがいいのか・・・』
私はこのふたつの間を
何度も行ったり来たりしていました。
でも、いくら考えてみても、
私は私です。
私が経験したことや学んできたことを伝えることしかできません。
結局
「いつも通り、私らしく話せばいい!」
という結論に行きつき
普段通りの「いのちのセミナー」で
「当たり前のワナを外しましょう」
「味方になる」
「人との比較を手放しましょう」
の3つをお伝えすることにしました。
そしていざ、お話をはじめると
びっくり!!
職員の皆さんは、
横向きに配置されていたイスの位置を変え、
私の方に真正面に体を向けて、
私を包み込むような優しい眼差しで私を見つめてくださるのです。
「こんなに優しい目で講師を・・・」
本当にびっくりしたんです。
だって、私が講演会に参加するときは
「勉強するぞ!」
という意気込みばかりで、
講師を労わるとか
優しい眼差しを向けるなんてことはありません。
でも・・・その時気がつきました。
「みなさんはプロなんだ・・・。」
私をひとりの講師としてだけでなく、
渓太郎とともに闘病し
付き添い看護を続けた一人のお母さんとしても受け入れて、
迎えてくださったのだと思います。
講演で私は
「大切な人の味方になる!」ということを
何度もお伝えしましたが、
最初から皆さんは
私の気持ちに寄り添い、
伝えたい想いをしっかりと引き出してくれる
「味方」になってくれていました。
そんなみなさんに
「味方になることが大切です
」
と力説していた自分が
今思えば
ちょっと恥ずかしいですが・・・

子どもたちから預かった大切なメッセージを
子どもたちと一緒に過ごした安曇野に
お返しできたような気がした一日
本当に幸せな一日でした。
どうやって養護学校の皆さんにお伝えしたらいいのかわらないほど、
私の心の中は感謝の気持ちでいっぱい
だから・・・
どうしたらご恩返しができるのかを考えよう
安曇野養護学校で講演をさせていただきました。
今回の講演は
ご依頼をいただいた時から
かなり高いハードルを感じていました。
養護学校の職員の皆様に聞いていただく講演です。
間違いなく私より
さまざまなご経験をされていて
意識が高いみなさんです。
「安曇野養護学校での講演を・・・」
とご連絡をいただいたときは
「ぜひ!」
とお返事したものの、
『いつも通りの講演でいいのか・・・』
それとも
『なにか別のものを考えたほうがいいのか・・・』
私はこのふたつの間を
何度も行ったり来たりしていました。
でも、いくら考えてみても、
私は私です。
私が経験したことや学んできたことを伝えることしかできません。
結局
「いつも通り、私らしく話せばいい!」
という結論に行きつき
普段通りの「いのちのセミナー」で
「当たり前のワナを外しましょう」
「味方になる」
「人との比較を手放しましょう」
の3つをお伝えすることにしました。
そしていざ、お話をはじめると
びっくり!!
職員の皆さんは、
横向きに配置されていたイスの位置を変え、
私の方に真正面に体を向けて、
私を包み込むような優しい眼差しで私を見つめてくださるのです。
「こんなに優しい目で講師を・・・」
本当にびっくりしたんです。
だって、私が講演会に参加するときは
「勉強するぞ!」
という意気込みばかりで、
講師を労わるとか
優しい眼差しを向けるなんてことはありません。
でも・・・その時気がつきました。
「みなさんはプロなんだ・・・。」
私をひとりの講師としてだけでなく、
渓太郎とともに闘病し
付き添い看護を続けた一人のお母さんとしても受け入れて、
迎えてくださったのだと思います。
講演で私は
「大切な人の味方になる!」ということを
何度もお伝えしましたが、
最初から皆さんは
私の気持ちに寄り添い、
伝えたい想いをしっかりと引き出してくれる
「味方」になってくれていました。
そんなみなさんに
「味方になることが大切です

と力説していた自分が
今思えば
ちょっと恥ずかしいですが・・・


子どもたちから預かった大切なメッセージを
子どもたちと一緒に過ごした安曇野に
お返しできたような気がした一日

本当に幸せな一日でした。
どうやって養護学校の皆さんにお伝えしたらいいのかわらないほど、
私の心の中は感謝の気持ちでいっぱい

だから・・・
どうしたらご恩返しができるのかを考えよう

安曇野養護学校の皆さん
本当に本当にありがとうございました
本当に本当にありがとうございました
