2012年10月08日
出版までの道のり・・・18
第4章・・・私が一番伝えたかったことが書かれる大切な章
当時の素直な気持ちそのままを、今の私の言葉で記しました。
***** 以下、第4章からの抜粋です *****
(もう一度、あの頃に戻りたい・・・。)
すると一瞬、病院の玄関からつながる一本の道が頭をよぎりました。
左に曲がって北東に向かえば自宅につながる一本の道・・・。
(このまま渓太郎を抱っこして、あの玄関から逃げてしまおうか・・・)。
渓太郎を抱っこして、玄関からその道に向かって思いっきり走っていく自分の姿が頭に浮かびました。
妄想の中の私は病院の駐車場を走り過ぎて、その道を左に曲がりました。
左側にある病院を見ないように下を向いて一気に走り抜けると、
心臓がバクバクとして動けなくなりました。
立ち止まった私は、どこに進んだらいいのかわからなくて、渓太郎を抱きながら立ち尽くして泣いていました。
現実に戻った私は、
(なにをしても、もうあのころには戻れないんだ・・・。
そんなことをしたら渓太郎の命はあっという間に消えてしまう・・・)。
そんな妄想によって、どんなことをしても、もう普通の生活は決して手が届かないのだということを実感しました。
*************************
当たり前の生活をしていた頃への憧れや後悔、
もう決してあの頃には戻れないという切なさが混じり合ったときの私です。
当時の素直な気持ちそのままを、今の私の言葉で記しました。
***** 以下、第4章からの抜粋です *****
(もう一度、あの頃に戻りたい・・・。)
すると一瞬、病院の玄関からつながる一本の道が頭をよぎりました。
左に曲がって北東に向かえば自宅につながる一本の道・・・。
(このまま渓太郎を抱っこして、あの玄関から逃げてしまおうか・・・)。
渓太郎を抱っこして、玄関からその道に向かって思いっきり走っていく自分の姿が頭に浮かびました。
妄想の中の私は病院の駐車場を走り過ぎて、その道を左に曲がりました。
左側にある病院を見ないように下を向いて一気に走り抜けると、
心臓がバクバクとして動けなくなりました。
立ち止まった私は、どこに進んだらいいのかわからなくて、渓太郎を抱きながら立ち尽くして泣いていました。
現実に戻った私は、
(なにをしても、もうあのころには戻れないんだ・・・。
そんなことをしたら渓太郎の命はあっという間に消えてしまう・・・)。
そんな妄想によって、どんなことをしても、もう普通の生活は決して手が届かないのだということを実感しました。
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当たり前の生活をしていた頃への憧れや後悔、
もう決してあの頃には戻れないという切なさが混じり合ったときの私です。
Posted by なかみゆ/中村美幸 at 15:10│Comments(0)
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