先日、一緒に付添い生活をしていた友人Kさんにひとつお願いごとをしました。
「当時、私がKさんに出したお手紙を一旦貸してもらえる?」
昨日、そのお手紙が私の元に届きました。
すべての手紙を読んでみたら・・・やっぱり!
当時の正直な気持ちがたくさん書かれていました。
Kさんにしか言えない言葉がたくさん並んでいました。
同じ場所で、同じものを見て来た私たちが、一方は元気になって、一方は他界して・・・
Kさんのお子さんが元気になってくれたからこそすがれた気持ちもありました。
渓太郎の本葬直後にKさんに宛てた手紙の一部です。
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かわいくてかわいくて仕方がない子だったので、
亡くなった時は悲しくてつらくてどうしようもない思いでした。
できることなら一緒に旅に出てあげたいと、何度も思いました。
でも、今は淋しいけどつらくはありません。
(中略)
「悲しむことではないのかもしれない…。
私たちに何かを伝える為に授けてくれた仏様の子だったのかもしれない。
そして、時期が来て、また仏様のもとに戻られたんだ」と思うのです。
私は渓太郎の母親になれて、とても幸せでした。
たくさんのことを教えてくれたし、たくさんの喜びや幸せをくれました。
(中略)
本当に長い入院生活、ずっと助けてくれてありがとう。
渓太郎の代わりにお礼を言わせてください・・・「いろいろ、あんと・・・」。
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はっきり思い出しました。
この時から、今の私が出発したんだと・・・。