昨日(10月31日)豊科北中学校にて
全校生徒の皆さん、職員、保護者の皆さんに向けて講演をさせていただきました。
テーマは
「いのちの時間」
~自分も人も大切にするために~
15年前、渓太郎と一緒に生きて、渓太郎を見送った豊科で
今の私が「いのちの時間」についてお話させていただけることが決まった時、
私はとっても嬉しかったのと同時に不思議な気持ちになりました。
(あの時の過酷だった経験が、講演や本という形になったのだ・・・)
改めてそんなことを感じました。
そんな嬉しい気持ちと不思議な気持ちで始まった講演会。
私は講演会が始まってまもなくの時、いつものように聞きました。
「こども病院、知ってる人?」
すると・・・ほぼ全員の手が上がりました。
(ここは豊科なのだ・・・実感・・・)
そして、しばらくして
「渓太郎は、もし生きていれば高校1年生になっています」
と言った瞬間、3年生の皆さんがスっと首を伸ばして私の方を見つめました。
その姿を見たとき、
(そっか・・・私たちがこども病院で闘病をしているとき、
3年生はここ豊科で産声をあげていたんだ・・・)
そんな気持ちがこみ上げて、
きっと、初めて会う子どもたちばかりのはずなのに、
元気に中学生になってくれたことをとっても嬉しく思いました。
そして、私の話に真剣に耳を傾けてくれる姿も、ワークに取り組んでくれてる姿も
なんだかとっても嬉しくて、私はいつの間にか、一人の保護者になっている自分に気がつきました。
それだけ参加してくださった皆さんが、私の心を温めてくださったのだと思います。
長時間、真剣にお話を聞いてくださった生徒の皆さん、
お忙しい中ご参加くださった保護者の皆さん、
そして、
貴重な機会を与えてくださった先生方・・・
本当にありがとうございました!