豊科北中学校にて講演会

なかみゆ/中村美幸

2013年11月01日 16:49

昨日(10月31日)豊科北中学校にて

全校生徒の皆さん、職員、保護者の皆さんに向けて講演をさせていただきました。

テーマは

「いのちの時間」
~自分も人も大切にするために~




15年前、渓太郎と一緒に生きて、渓太郎を見送った豊科で

今の私が「いのちの時間」についてお話させていただけることが決まった時、

私はとっても嬉しかったのと同時に不思議な気持ちになりました。

(あの時の過酷だった経験が、講演や本という形になったのだ・・・)

改めてそんなことを感じました。


そんな嬉しい気持ちと不思議な気持ちで始まった講演会。

私は講演会が始まってまもなくの時、いつものように聞きました。

「こども病院、知ってる人?」

すると・・・ほぼ全員の手が上がりました。

(ここは豊科なのだ・・・実感・・・)

そして、しばらくして

「渓太郎は、もし生きていれば高校1年生になっています」

と言った瞬間、3年生の皆さんがスっと首を伸ばして私の方を見つめました。

その姿を見たとき、

(そっか・・・私たちがこども病院で闘病をしているとき、

3年生はここ豊科で産声をあげていたんだ・・・)

そんな気持ちがこみ上げて、

きっと、初めて会う子どもたちばかりのはずなのに、

元気に中学生になってくれたことをとっても嬉しく思いました。


そして、私の話に真剣に耳を傾けてくれる姿も、ワークに取り組んでくれてる姿も

なんだかとっても嬉しくて、私はいつの間にか、一人の保護者になっている自分に気がつきました。

それだけ参加してくださった皆さんが、私の心を温めてくださったのだと思います。


長時間、真剣にお話を聞いてくださった生徒の皆さん、

お忙しい中ご参加くださった保護者の皆さん、

そして、

貴重な機会を与えてくださった先生方・・・

本当にありがとうございました!




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