今日、長野大学にて授業を担当させていただきました。
命や生きること、死について考える15回コースの授業の中で、今日は6回目の授業でした。
6回目のテーマは「家族が病気になったら」
その中で私は、自分の実体験と、そこから学んだことをお話しさせていただきました。
渓太郎と闘病した1年間。
悲しみやつらさも数えきれないくらいにたくさんあった1年間。
でも・・・その過酷な闘病生活が私にあたえたものは、
悲しみや苦しみだけではなく、
自分を幸せにしたり、人生を充実させるために必要な、あまりにも貴重で尊い教えでした。
長野大学で授業を担当させていただくのはこれで3年目ですが、
私は、自分の実体験とそこから学んだことを、
学生の皆さんに聞いていただくことに大きな意味を感じていました。
大学生の皆さんは、これから社会に出たり、結婚したり、子どもを持ったりしていきます。
そうしたときに、きっと、楽しいこと、嬉しいこと、幸せなことばかりではないはず・・・。
悲しいことも、つらいことも、人生に迷ってしまうこともあるでしょう。
ときには、大切な人を見送ることにもなるかもしれません。
でも、そんな時に、私の経験したことや、
そこから教えてもらったことをほんの少しでも思い出してもらえたら・・・・
きっと何かしらの希望を見つけたり、
立ち上がる方法が見えてきたりするのではないかと思うのです。
今日は、お話をさせていただいている間に涙がこみ上げてきて、
ちょっと声が詰まってしまう場面がありました。
これまで、いろいろな場所でお話をさせていただきてきましたが、
声が詰まってしまうということは初めてでした。
(しっかり伝えなさい!)
と心の中で自分に言い聞かせることができたのでホッとしましたが、
学生さんがあまりにも真剣で、一言ひとことを胸の中にスッと落とし込んでいる姿は
心を動かさずにはいられませんでした。
授業のあとで皆さんの書いてくださった感想を拝見させていただいても、
頭で理解したのではなく、心の中で何かを感じ取って、
自分の身に置き換えてくれていたのだということがわかりました。
今日の授業を受けて、今までの自分を振り返り、そこから見えてきたこれからの生き方・・・。
きっと、今日見えてきたものを、これからに活かしてくれるのではないかなと思います。
今日の授業では、SBC信越放送の取材が入りました。
放送日はまだ未定ですが、放送日が決まったらこのブログで告知をしますので
興味がある方は是非ご覧ください。